【現役医師が解説】包茎手術後の正しい処置の方法と注意事項
この記事の目次
出演者情報
元神医師：包茎や早漏治療などのペニスの悩みを発信している「Dr.元神チャンネル」主宰。
男性カウンセラー：美容クリニック業界でカウンセラーとして25年のキャリアを持つカウンセラー。
包茎手術後の正しい過ごし方
男性カウンセラー：ナビゲーターの男性カウンセラーです。
元神先生：ドクターの元神です。
男性カウンセラー：包茎手術をお受けになられて、その後やっぱり自分ひとりで経過の判断がつかない。何をどうしたらいいか分からない。術後にいろんな説明をするんです。術前にもするんですけれども、「全部覚えきれない」という方もいらっしゃるので、あえてこの企画をしました。題して包茎手術後の「過ごし方」「注意事項」を元神先生に聞いてみました。先生、よろしくお願いします。
包茎手術後のリスクは出血
男性カウンセラー：包茎手術を受けた後というのはリスクとしてはまず出血？
元神先生：それが1番。出血だけなんですよね。出血です、まずはね。
男性カウンセラー：それを防ぐために包帯で圧迫する。まず茶色の包帯でペニスを傷口から根元までぐるぐる巻きに結構強く巻いてあります。
元神先生：この包帯は伸縮性があって、しかものりみたいにくっつくんですよね。包帯にテープとかはついてないんですけど取れないんですよ、日常生活を送っているだけなら。なのでこれだけで大丈夫なんですよね。
男性カウンセラー：その上にもっと圧迫の強い白い包帯を巻きます。これも結構伸び縮みしますけれども、これはかなり圧迫が強いですね。翌日を1日目と考えると、手術3日目までは茶色の包帯は巻きっぱなしですね。血液で汚れたり、おしっこで汚れる事があると思うんですけど、先生、その場合も変えないでほしい？
元神先生：そうですね。尿道は空いてますので普通におしっこは出来ますし、血で多少汚れても問題ないですので、これは絶対に外さないで欲しいんです。
男性カウンセラー：おしっこが飛び散ったりする事もありますけれども、ずっと続くわけじゃないですよね。それも心配なさる方がいらっしゃるので。
元神先生：おしっこで濡れたりする事もあるんですけども、そこは軽くティッシュとかで拭いてもらって乾燥させてください。取らないでください。
男性カウンセラー：「ドライヤーで乾かしてもいい？」という相談。それはOK？
元神先生：はい。
男性カウンセラー：その上から白い包帯が巻いてありますが、これは先生、翌朝？
元神先生：翌朝です。
男性カウンセラー：トイレに行く前？
元神先生：はい。
男性カウンセラー：「翌朝何時？」じゃなくてトイレに行く前。必ず起きると皆さんお手洗いに行かれると思うので、その時に外してもらってます。これもまた血液やおしっこで汚れていると思いますが、それで不衛生になって傷が化膿する、どうこうはないですよね？
元神先生：ないです。
男性カウンセラー：白い包帯のテープで留まっていて、このテープを取るとペラッと剥がれます。血液が付いて多少剝がれにくいかもしれませんね。これが翌日です。茶色の包帯は実質治療から4日目に外すことになるので、血液で先生、ピッタリとペニスにくっついています。なので外し方としてはシャワーでびっしょり濡らす？
元神先生：濡れた状態で剥がした方が剥がしやすいと思いますね。
男性カウンセラー：これを外した後はもう傷口は洗ってOKですか？
元神先生：そうですね。
男性カウンセラー：ボディーソープを付けてキレイに洗っていい？
元神先生：はい。
男性カウンセラー：その後よく拭く。この茶色の包帯を多くお渡ししますので、これを毎日巻くわけですね。
元神先生：そうですね。
男性カウンセラー：その時に軟膏を付ける。緑のキャップか、もしくはオレンジのキャップでお渡ししますので、その軟膏を傷口に薄く塗布して茶色の包帯を巻く。この時には1本で大丈夫ですね？
元神先生：そうですね。
男性カウンセラー：巻き方(の強さ)としてはほどほど？
元神先生：ほどほどですね。あんまり緩く巻くと取れちゃうんですよ。包帯が取れない程度のちょっとの圧迫感を感じる程度でいいんですね。そしたら取れませんので。
男性カウンセラー：やや強めでいいという事ですね？
元神先生：はい。
男性カウンセラー：これが抜糸式であれば抜糸の日まで続けていただく。溶ける糸でやっていただいた場合はだいたい2週間ちょっとくらいですかね。包帯がある間は巻いていただくという事ですね。
包帯が取れてしまった時のリスク
男性カウンセラー：早めに包帯が「取れたり」「緩んだり」、ご自分で取ってしまった時のリスクはどんなのがあり得ますか？
元神先生：出血なんですよね。当日と3日間は一番出血しやすいんですね。全部取っちゃったりする人がたまにいらっしゃるんですけど、そうすると出血するリスクが高くなっちゃいますから、この茶色い包帯は絶対に取らないでください。
男性カウンセラー：これは圧迫するという役割という事ですね。包帯が外れちゃうと中で血液が溜まってぶくっと膨らんでしまう。
元神先生：手術の時に血は完全に止めてるんですよ。止めているんですけれども、ペニスの毛細血管が多くて血がじわっとにじむ形のものは後から出てくる事もありまして、それは止めようがないんですよね、手術では。なのでこういう圧迫が大事なんですよね。
ペニスの毛細血管から滲み出てくる出血は手術では止めることが出来ないので経過で圧迫し止血することが大事になる
男性カウンセラー：出たとしても心配ないという事ですね。分かりました。
注意事項の説明
男性カウンセラー：注意事項としては後は飲酒は出来れば4.5日～1週間はやめておく。
元神先生：そうです。1週間は控えていただきます。
男性カウンセラー：シャワーは先ほどの茶色い包帯の交換をする4日目から濡らしてＯＫで、ボディーソープで洗ってもOK。完全にじゃぼんと湯船に浸かるのは2週間後ですね？
元神先生：はい。
男性カウンセラー：痛み止めをお渡しするので術後3時間くらいは麻酔が効いている。その後痛みがあるようだったら痛み止めを飲んでいただく。あとはSEXやマスターベーションは何度も言うように1ヶ月禁止。その間、朝勃ちや自然な勃起はしても仕方ないですかね？
元神先生：そうですね。
睡眠中の勃起の防ぎ方
男性カウンセラー：寝ている間に勃起を何回か繰り返すことがある。僕も包茎手術後は何回か勃起して目が覚めたりしたんですが、何か防ぐ方法ってありますか？
元神先生：トイレにしっかり寝る前に行っていただいて、もう1つは痛み止めを寝る前に飲んじゃってもいいと思います。それで結構(勃起を)緩和できると思いますね。
男性カウンセラー：寝る前に水分を控えると夜中に勃起しにくいというのはあるんですか？実際ありますか？
元神先生：少し勃起(の頻度)が下がるとも言われていますので、夜中起きてトイレに行く必要もなくなりますので、控えていただければ。その方がいいと思いますね。生活しやすいと思います。
クリニックに連絡すべき状態とは？
男性カウンセラー：「異常な状態」、これはクリニックに連絡した方がいいぞというような状態というのは、1つは大きく腫れあがる。
元神先生：そこが1番大事で、皆さんちょっと腫れているくらいの事が心配ですごくお問い合わせが多いんですけれども、クリニックで処置が必要な場合も確かにあるんですけれども、まず1つ言いたいのは翌日で大丈夫です。結構夜中に心配で電話とかされる方もいらっしゃるんですけども、数時間や1日処置が遅れたからといってペニスが腐ったりする事は絶対ないですから、そこは心配しないでください。
数時間や１日処置がおくれたからといってペニスが腐ったりする事は絶対にない
元神先生：あんまり心配し過ぎるのはよくないです。包帯を巻いてますから亀頭がどうしてもむくむんですよ。むくんで普段の亀頭の大きさよりも大きくなっている状態というのは問題ないんですよね。例えば勃起した時くらいに亀頭がパンパンに張っているとか、竿がパンパンに膨れ上がっているというのが、もしかしたら血が溜まっている可能性があるので、その場合は翌日か翌々日くらいにクリニックにお越しいただければ血を抜くような処置が必要になる事があります。ただそれは非常に稀なので、まずはご心配なら夜中じゃなくても朝クリニックの方にお電話いただければと思いますね。
男性カウンセラー：そこで判断する事もできますし、場合によっては画像なんかをお送りいただいて判断する事もありますよね。分かりました。
圧迫止血のアイシングについて
男性カウンセラー：もう1つ、出血がジワジワ出てきた時にやりようとしては「圧迫止血」と「アイシング」というのをおすすめしているんですけれども教えてください。
元神先生：多いのは裏側のちょうど元々小帯があったところに血がにじむような形が多いんですけれども、基本的には先ほどもお話した毛細血管から血がにじみ出ているような感じなので圧迫で止まるんですよね。ご自身で圧迫していただいて、抑えて、ある程度抑えたら氷で冷やしていただくといいですね。圧迫を少なくとも5分くらいは手でしていただいて、その後は氷で30分から1時間くらい冷していただけるともうそれでほとんど(血は)止まります。
男性カウンセラー：圧迫も先生、握り方は結構強くていいですか？
元神先生：痛くない程度に圧迫すると良いですね。
男性カウンセラー：握り続ける事が大事なんですね。
元神先生：そうですね。その間に例えば5分圧迫を決めたらその間に緩めるのは良くないです。
痛くない程度に圧迫し一定時間握り続けて途中で緩めない事が大事
男性カウンセラー：なるほど。クリニックで出している(術後の説明)用紙だと、10分以上強めに握りというふうに書いてあるんですけど、元神先生が言った通り5分から10分くらいしっかりと握った状態をキープする。これが大事なんですね。よくよく聞いてみると、「出血がなかなか止まりません」という方って3分くらいしたら「まぁ大丈夫だろう」と思ってやめて、また出てきて、またちょっとだけやってというのを繰り返すので、とにかくきちんと時間をかけてやる事が大事。
元神先生：その間は緩めないという事ですね。
男性カウンセラー：それでアイスの中で冷やす。という事で「出血は大分抑える事が出来ますよ」という事ですね。
亀頭にかさぶたができたけど大丈夫？
男性カウンセラー：あとは先生、亀頭の表面に「薄緑っぽい」あるいは「黄色っぽい」カサブタができる事があります。
元神先生：これは3日目から1週間くらいしてくると出てくる事があるんですけれども、これは全く問題ないのですので、それがすごい心配でいらっしゃる方もいますけど、薄いカサブタなので元通りに戻りますから何も心配しないでください。
男性カウンセラー：心配される方にお聞きすると、全然イジってない亀頭の部分にカサブタができてくると、「皮膚がダメになっていくんじゃないか」という方がいらっしゃるんですが、そんな事はないわけですね。経過の一環だという事ですね。
元神先生：多少経過が例えば出血したとかでいらっしゃって処置が必要になった場合も、最終的には包茎の治療の場合は(最終的に)非常にきれいに治りますから、やっぱりそこは神経質になる必要ないです。多少溜まったり、経過が2週間のところが3週間から長くて1ヶ月くらいかかっちゃう事が糖尿病の方だと経過が長引いちゃうことがあるんですけど、そうなったとしても最終的には非常にきれいに治りますから、心配はそんなにしないでください。
まとめ
男性カウンセラー：これは非常に多くの包茎手術をやってきて、いろんな経過を診てきた元神先生だから断言できる事なんですよね。年間数例のとかではなくてものすごい数をやっていて、時にはやっぱり経過が思わしくないケースも先生は対応されているわけですもんね。それを診ていての結果の話なので。
元神先生：1日10例くらいやってますからね。
男性カウンセラー：多い時はもっとでしょ！10本、15本。その点はいま例えばご覧になっていて心配な方も安心して、まずは冷静に対応していただければと思います。今回は包茎手術後心配な方に向けて、術後の経過・過ごし方・注意点についてお伝えをいたしました。先生、ありがとうございました。
元神先生：ありがとうございました。
医師 元神 賢太
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