【医師執筆】包茎治療「ハイパーVカット法」の全て
こんにちは、船橋中央クリニック・青山セレスクリニック東京青山院・青山セレスクリニック埼玉川口院 理事長の元神賢太です。
今回は「ハイパーVカット法」という包茎治療の方法について解説いたします。
この記事の目次
包茎治療の方法の一つ「ハイパーVカット法」とは
以前ブログでお伝えしましたが、「性感が損なわれてセックスが楽しめなくなるのではないか?」とご心配なさる患者様は大勢いらっしゃいます。今回ご紹介する「ハイパーVカット法」という手術方法も、性感帯である「小帯(しょうたい)」という裏すじを温存する当院の亀頭直下埋没法と類似した治療方法となります。
スカイクリニックさんで行われている包茎治療の方法

イラストを見て頂くとわかりますが、前回のブログに記載した皐月クリニックさんの皐月式マイクロVカット法と非常に似ています。つまり、亀頭直下で治療し小帯を温存させるためにV字でカットする、考え方はどちらのクリニックも同じだと思われます。
手術方法が多いと、迷ってしまいますよね・・・。
当院は「亀頭直下埋没法」という学会で発表した治療方法の名称を使用しておりますが、様々なクリニックがオリジナル感を出すために多くの呼称を使用してサイトに掲載しています。
比較していただくとお分かりの通り、ほとんどが亀頭直下埋没法に類似した方法(同じ方法)となります。
各クリニックごとにオリジナルの手術方法の名称が紹介されていると、患者様としては迷ってしまいますね。
ハイパーVカット法はどのエリアを皮をカットし、縫合するのか?
実際にハイパーVカット法でお受けになった患者様を数例診察したことがありますが、当院の「亀頭直下埋没法」や皐月クリニックさんの「皐月式マイクロカットVカット法」と同様、亀頭直下で皮を除去し縫合する方法でした。裏すじの部分をV字にカットし縫合されており、できるだけ性感帯である小帯を残すようにしている治療法でした。
患者様は「仕上がりの美しさ」を求めている。
患者様はカッコいい名称でクリニックを選ぶわけではなく、仕上がりの美しさを求めておられると思います。包茎治療を受けたことが他人にわからず、人前で裸にどうなった際に堂々とできる見た目、セックス面で不具合がないよう安全に仕上げてくれるクリニックを探していらっしゃいます。
ハイパーVカット法の仕上がりはどんな感じ?
前述した通り、実際にハイパーVカット法で受けた患者様を数例診察したことがありますが、亀頭の真下でほぼ亀頭直下埋没法と皮を切除・縫合し、裏すじである小帯部分を残す方法だと思われます。
スカイクリニックでのみ行える方法?
当院に来られたハイパーVカット法の症例を拝見する限り、「スカイクリニックさんのみで行える治療方法」ではありません。経験によって仕上がりの差は出るでしょうが、亀頭直下埋没法を行えるドクターであれば同様の治療は行えると思います。
ハイパーVカット法は他の方法に比べてどうなのか?
くり返しになりますが、ハイパーVカット法が当院を含め亀頭直下で包茎治療を行うクリニックの治療法と比較し特別ではないと思います。
スカイクリニックさんのサイトを見ると、ハイパーVカット法は小帯を残すことを最優先に考えられた治療とのこと。
ただ、以前ブログでもお伝えした通り裏すじ側をV字で多く残しすぎると、以下のような欠点があります。
ハイパーVカット法のデメリット
- 裏すじ側の縫合部分が盛り上がる。
- 裏すじ側をV字で切除するため、ピンクと茶色の皮の結合部分がいかにも手術をした状態となり目立つ。
- 裏すじ側の皮膚が多く残すあまり、むくんでふくんだ状態となる。

船橋中央クリニックなど当院の亀頭直下埋没法だけでなく他院の手術方法もご紹介しましたが、美しい仕上がりの手術として共通するのは以下の内容だと思います。
- 平常時と勃起時の長さの差、皮の伸び率を計算し除去する皮の長さを決める。
- 亀頭の真下で皮を除去し、縫合する。
- 感覚を損なわないよう、小帯を残すようにデザインする。
文字にするとたった3行ですが、精密なデザイン、デザインに沿って機能を損なわないように切除する技術、治療跡が目立たないように細かな縫合、は担当するドクターの技術、経験、センスが要求されます。包茎手術の結果がサイトの解説通りに美しく仕上がるよう、担当ドクターをしっかり見極めることが大切です。


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ディスカッション
コメント一覧
いろいろ調べてみたのですが、包茎手術で包皮が垂れ下がることやツートンカラーになるのが嫌なのですが、仕方のないことなのでしょうか?この辺りは医師の腕などによっても変わってくるのでしょうか?
ご質問ありがとうございます。
包茎手術後も包皮が余る、ツートンカラーとなるのは医師の技術によると思います。
もっとも、保険適用の包茎手術の場合は環状切開法のため、ツートンカラーとなることはやむを得ません。
手術方法、医師の経歴を確認したうえで手術をお受けになるようにしてください。