【医師が解説】50歳代以上で包茎手術を考えている方への注意点

包茎手術のポイント

「包茎手術は若い世代が受けるものですよね?」「50歳を過ぎて包茎手術を受ける人なんて、いないでしょ?」と中高年の患者様からご質問をいただくケースが多くあります。

今回はそんな「50歳代以上で包茎手術をご検討なっている方」へご覧いただきたい項目です。50代以上の包茎手術後の注意点、お受けになる方の割合など、くわしく解説いたします!

包茎手術を受ける50代からのシニア世代が増加傾向

近年、50代以上のいわゆる「シニア世代」の方々が包茎手術を受けるケースが多くなっています。どのような理由から、シニア世代の包茎手術が増えているのでしょうか?

50代、60代、70代のご年齢で包茎手術を受ける理由

シニア世代と呼ばれる50代、60代、70代の方々の包茎手術を受けるケースが非常に多くなっています。
理由はずばり、「将来を見据えて」です。
以下のような理由から、シニア世代の方々は包茎手術をお受けになられています。

●介護を受ける立場になったときに、包茎によるにおいや汚れで家族やヘルパーさんに迷惑をかけたくない。
●定年後に温泉巡りをしたいが、包茎が恥ずかしくて人前で脱ぎたくない。
●前立腺の手術で入院することになったが、皮がむけないので尿道に管(ドレーン)が入れられない。
●血糖値の上昇とともに、皮がむけなくなってしまった・・・。などなど。

いずれも年を取れば必ず起こりうることなので、上記のような理由から包茎手術を受けるお気持ちは同じ男性としてよく理解できます。

包茎手術を受ける患者数で、シニア世代の割合は?

当院で包茎手術を受ける患者様の年齢層は様々ですが、7~8年前と比較するとシニア世代の患者数は急増しており、今では50%近くの割合となっています。
ひと昔前は、「包茎手術は若者が女性に喜ばれるために受けるもの」という考え方がありましたが、いまでは「シニア世代が老後を見据えて受けるもの」に変わりつつあります。

50代以上の包茎手術を受ける方に多い特有の悩み

50代以上の方々の包茎に関する悩みは、年齢特有のものがあります。

年配者だからこそ生じる悩み

年齢を重ねるごとに「病気」や「介護」のリスクは高まります。
年配の方々が「来るべきとき」に備えて包茎手術をお受けになる流れは、とてもよいことだと思います。
60代、70代の年配者のみならず働き盛りの50代でも、入院のリスクは伴うもの。
入院中は入浴ができないため、包茎のペニスが洗えない状態は非常に不衛生となり、においを発する、汚れがたまる、炎症を起こす、など元気な時にはイメージできなかったことが生じます。
ペニスの清潔を保つ意味でも、包茎手術は非常に有効です。

シニア世代こそ包茎手術に積極的!

上記の通り、シニア世代は将来を見据えて包茎手術を検討なさるため、治療に対してとても積極的です。
包茎手術から1か月間は性行為が禁止となりますが、若い世代には結構な長さの禁欲期間となり躊躇する方もいらっしゃる注意事項となります。
シニア世代になると性行為の回数も減ることも、包茎手術を受けやすい理由かもしれません。

50代以上が包茎手術を受ける際の注意点

50代以上の方が包茎手術を受ける場合、どのようなことに注意すればよいでしょうか?

50代以上は要注意!血糖値は正常ですか?

包茎手術は皮の余りを計測、デザインしたうえで切除し縫合する手術です。
一時的にけがをした状態となるため、血糖値が高い方、糖尿病を患っている方は傷がふさがるまでに時間を要するケースがあります。
健康診断でひっかかった方、糖尿の治療中の方は包茎手術を受ける際にクリニックへ申し出ていただき、血糖値やヘモグロビンA1cなど数値を把握したうえで手術の可否を判断させていただきます。
数値があまりに高い場合は、落ち着くまで手術を見合わせていただくケースもあります。
また、心臓の疾患等で「血液をサラサラにする薬」を服用なさっている方も、包茎手術時の出血のリスク等を把握するため、事前にお伝えいただいております。

治療後の飲酒、日常生活の制限は?

基本的に日常生活への影響はありませんが、運動は内容により4~5日から10日間ほどお気を付けいただく、性行為は1か月間禁止、飲酒は4~5日から7日間禁止、などの注意事項があります。
シニア世代はスポーツジム、ゴルフ、ボランティア等で体を動かす方、温泉などへ行かれる方が多いため、上記の注意事項を念頭に包茎手術をお受けになる時期をご検討ください。

シニア世代でも安全に包茎が完治するのか?

シニア世代は「傷が治りにくい」と言いますが、実際にそうなのでしょうか?

シニア世代は傷が治りにくい?

包茎手術後の傷の治りやすさ、治りにくさは年齢による違いはありません。
前述したとおり、血糖値が高い、糖尿病を患っているケースは傷がふさがるスピードが遅いため、注意が必要となります。
シニア世代は血糖値が高い方も多いため、検査データ等をお伺いしたうえで手術を行っております。

手術後にお気を付けいただくこと

包茎手術後の過ごし方、注意事項は年齢による違いはありません。
ただ、体型的にお腹がせり出しペニスの上の脂肪が多いシニアの方は、包茎手術後に圧迫のために巻く包帯が外れないように気をつけてお過ごしいただく必要があります。
ペニスの上に脂肪が多いとペニスが体内に引っ込み、包帯が外れ腫れるケースがあるためです。
その点を留意し、術後数日間は「前かがみにならない」「脚を組まない」などを心がけていただいております。

まとめ

  • 近年、50代、60代、70代のシニア世代の包茎手術が増えている。
  • 入院や介護での衛生面、温泉やゴルフ・スポーツジムなどでの見た目を気にして包茎手術を受けるシニア世代が多い。
  • シニア世代でも包茎手術後の傷の治り方に影響はない。
  • 糖尿病を患っている場合や血液をサラサラにする薬を服用している場合は、事前に申告したほうがよい。
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医師 元神 賢太
他院でも治療しきれなかった難易度の高いペニス治療では日本トップクラスの実力を誇るペニス治療の専門家。医療機関アワード「全国最優秀賞」し、TV出演なども多数。 慶応義塾大学医学部卒。慶応義塾大学病院勤務を経て、船橋中央クリニック院長となる。その後、青山セレスクリニック東京青山院、埼玉川口院を開設し理事長として美容治療を提供。 公式サイトURL:http://celes-clinic.com/

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