【子どもの包茎】親が治療したくてもダメ?本人の意思が必要!?

コラム

こんにちは、船橋中央クリニック・青山セレスクリニック東京青山院・埼玉川口院 理事長の元神賢太です。今回は「子どもの包茎」について解説します。

このページをご覧いただいている方の中には、男のお子さんをお持ちのお父さん、お母さんも大勢いらっしゃると思います。私の元にも「子どもの包茎は、何歳から手術ができるか?」「手術以外の対処法はあるか?」というご質問をいただきますので、ここではお子さんの包茎の対処法、手術についてくわしくお伝えいたします。

お父さん、お母さんから寄せられる子どもの包茎についてのご相談

人は生まれながらにして包茎の状態です。真性包茎の状態で生まれてくるため、はじめは皮はまったくむけません。子どもの包茎は放っておけば自然と治るわけではないため、早い段階から対処することをおすすめしております。多くの親御さんが抱える下記のような子どもの包茎の悩みについて、子どもが包茎である理由と対処法についてご説明いたします。

  1. 小児科の乳幼児検診の際、担当の医師から包茎のためむいて清潔を保持するように言われた。
  2. 2人の男の子のうち、お兄ちゃんの皮はむけるのに、弟の皮がむけないため不安。
  3. 保健婦さんの指導のもと、お風呂で皮をむくように言われたが痛がるためできない。
  4. 無理に皮をむくと中に白いカスが溜まっているが、痛がるため洗えない。
  5. おしっこの時に皮が風船のようにふくらみ、先端の穴からチョロチョロとしか尿が出ない。
  6. たびたび皮の先端が赤くなり、腫れることもある。
  7. むけないまま大人になるとかわいそうなため、なんとかしてあげたい。

子どもの包茎、どうすればいい?

以前このブログの「包茎手術の歴史」でも述べましたが、諸外国では宗教上・衛生上の理由で割礼が行われており、幼少期に包茎手術を受けているケースは多くあります。日本のお子さんは割礼を受けることはほぼないため、5~6歳ころまで真性包茎のままであるケースがほとんどです。

亀頭の成長とともに、皮の内側と亀頭がくっついている癒着(ゆちゃく)の状態が少しずつ解消されていきます。さらに皮の出口の先端が広がっていき、いわゆる「皮がむけやすい状態」が整っていきます。ところが亀頭を覆っている皮の圧迫は非常に強いため、亀頭の成長を阻害し出口の皮の締め付けが広がらない、皮と包皮の癒着が解消されない、亀頭が小さなまま成長しない、などのケースが起こり得ます。

幼少期に皮がむける状態にしておくことが大事

お子さんのペニスの皮をむこうと、根元まで引っ張って下げてみたが出口の締め付けが強すぎてむけず、そのまま放置したお父さん、お母さんもいらっしゃると思います。「幼少期のうちに皮がむけるペニス」にすることは、衛生面やペニスの成長においてとても大事です。あきらめずにくり返し、少しずつ皮の出口の先端を広げていくことでほとんどの場合、真性包茎は解消できます。大人になってからは難しいため、亀頭が小さな幼少期に行っておくことをおすすめします。
*2~3歳になると皮を触るとくすぐったがる、亀頭が外に触れると痛がる、などの理由でペニスに触れられなくなることも多いようです。0歳~1歳半くらいまでに行うとよいでしょう。

皮の出口を広げるトレーニング方法

  • 入浴時などペニスの皮があたたまった状態で行うと、皮膚がやわらかくなり先端が広がりやすいです。
  • 短期間で行おうとせず、数か月から数年をかけるつもりで行いましょう。
  • 毎日入浴時に亀頭の先端が見えるくらいの位置までむく、という作業を少しずつ繰り返すと、皮の出口がやわらかく広がりやすくなっていきます。
  • ある程度までむけるようんになると、亀頭と包皮が癒着している箇所が出てきます。ここも毎日少しずつ引っ張っていくと、くっついた亀頭と包皮が離れていきます。一気に強い力で行うと皮膚が裂け出血することもあるため、あくまで「少しずつ少しずつ」行うよう心がけてください。
  • 無理にむき亀頭を露出させたため皮が戻せなくなる、というケースもあります。亀頭の下で皮の出口が締め付け輪ゴムを巻いた状態となり、亀頭に血液が行かなくなる「うっ血」の状態となると大変危険なため、無理にむかないよう気をつけてください。
カントン包茎の状態
皮の出口を広げるトレーニングの例(写真は成人男性の真性包茎の状態)

子どもに包茎手術を受けさせたほうがよいか?

「何歳から包茎手術を受けさせてよいですか?」とのご相談には、「小学6年生から中学1年生以上で検討なさってはどうですか」とお伝えしています。幼児期や小学校低学年のうちに手術を受けさせ、ペニスの成長を期待する親御さんも多いのですが、「手術中にじっとできず動いてしまう」「手術後無意識に走ったり転んで患部をぶつけたりする」などの可能性を考えると、手術の意味と必要性を理解できる小学6年生から中学1年生で受けるほうが無難です。

その年齢であれば、皮の圧迫がなくなることで亀頭や陰茎の成長が見込め、また代謝がよくなり汚れやすい成長期の時期でも清潔を保持することができます。小学6年生から中学生で包茎手術を受けることについては、お子さん本人の意思を尊重しています。手術を理解できていない場合、希望していない場合は、おすすめしておりません。

包茎手術を受ける年齢は若ければ若いほどメリットがありますが、ご本人の意思が大事。お父さん、お母さんの一存では行えないことをご了承ください。

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医師 元神 賢太
他院でも治療しきれなかった難易度の高いペニス治療では日本トップクラスの実力を誇るペニス治療の専門家。医療機関アワード「全国最優秀賞」し、TV出演なども多数。 慶応義塾大学医学部卒。慶応義塾大学病院勤務を経て、船橋中央クリニック院長となる。その後、青山セレスクリニック東京青山院、埼玉川口院を開設し理事長として美容治療を提供。 公式サイトURL:http://celes-clinic.com/

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2018年5月28日コラム乳幼児健診, 子ども, 子ども包茎

Posted by 医師 元神 賢太