【医学的見解】包茎は遺伝する?しない?「そういえば親父も!」
こんにちは、船橋中央クリニック・青山セレスクリニック東京青山院・青山セレスクリニック埼玉川口院 理事長の元神賢太です。今回は「包茎は遺伝するか」について、解説いたします。顔や体型の遺伝のように、包茎も父親から譲り受けるものなのでしょうか?
そもそも「遺伝」とは?
親から子に「特徴」が伝えられることを、「遺伝」と言います。細胞の中の「遺伝子」が精子や卵子を通じて親から子に伝わり、身体的な特徴、性質や体の働き具合も似る、という状態を指します。遺伝によってかかりやすい病気、などもあります。
身体の特徴が遺伝するならば、包茎も遺伝する?
顔や体型が遺伝によって似るように、「包茎」の状態も遺伝するのでしょうか?「目や耳が父と息子が似ているように、ペニスの状態も似ることは十分考えられる。」とお思いの方も多いでしょう。もしかすると、「自分が包茎なのは父親からの遺伝のせいだ!」と思っている方も少なくないかもしれません。実際に、「私のせいで息子が包茎なんです。」と申し訳なさそうに息子さんを連れてこられるお父様もいます。
包茎は遺伝しない!
ただ残念ながら、包茎は遺伝しません。人は生まれながらにして真性包茎の状態、つまり赤ちゃんの頃はみんな皮がむけない状態です。皮の出口はしっかりと締まってロックされており、皮の内側と亀頭はくっついている状態で、同じ条件で生まれてきます(下に掲載したのは真性包茎の画像です)。
成長の過程で亀頭が大きくなり陰茎が伸びるごとに、くっついていた皮が離れ亀頭は独立した形状となり、締め付けが強かった皮の出口が徐々に広がってむけやすくなる、という段階を経て「真性→カントン→仮性→脱包茎」に近づいていきます。
大人になっても包茎の状態の方は遺伝ではなく、「成長の過程で皮のむき方が不足していた」と考えた方がよいです(皮をむくことができない真性包茎やカントン包茎の場合は、やむを得ないですが・・・)。

小さなペニスが遺伝して包茎になる、はありうるか?
「ペニスの大きさは遺伝するか?それによって包茎の状態となるか?」というご質問をいただいたことがあります。手や足の大きさ、身長の高さが遺伝するように、「ペニスの大きさは遺伝する」と考えております。
遺伝によってペニスが小さいがために、皮の締め付けや皮と亀頭の癒着(くっついていること)が解消されなかった、ということはありうると思います。そういう意味では、「小さなペニスの遺伝によって、包茎が治らなかった」というケースは考えられます。
「遺伝だから包茎でも仕方がない」と思い込んでいた方々からすると、包茎が遺伝しないという事実はショックなことかもしれません。が、どのような原因であれ包茎であることは変わらないことです。
まとめ
「なぜ包茎になったのか?」と延々と考えるよりも、包茎手術を受けることで前向きな人生を送れるのではないか、と私は考えます。見た目、衛生面、機能面のネガティブな悩みは、包茎手術によってすっきりと解消できます。
ぜひ私たち専門クリニックにご相談ください。きっとよいアドバイスができると思います。


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