【医師が解説】包茎手術で失敗した時の対処法
ネット、雑誌、テレビCMでも広告や記事をよく目にする「包茎手術」。近年、メジャーな治療になり世間的にも認知されてきましたが、失敗する心配はないのでしょうか?
今回は「包茎手術で失敗することはあるか?また、その対処法はあるか?」について考察します。
この記事の目次
包茎手術で失敗する可能性はある?
一念発起して受けた包茎手術で失敗しては大変です!実際に「包茎手術の失敗」はあるのでしょうか?
失敗はありうるか?
包茎手術の手順は、余分な皮の表面を除去し縫合する、というものです(文字にするとたった10文字程度ですね)。
ドクターの技術レベルによって仕上がりの差はあるものの、皆さんがご心配さなるような、「包茎手術によって勃起しなくなる」「感覚がなくなる」など機能面での深刻な影響は考えにくいです。むしろ、「傷跡が目立つ位置に残る」「勃起したときに皮が足りない」「包茎手術後も皮が余ってかぶる」など、他院で受けた包茎手術で満足できない結果となったご相談は年間を通して多く寄せられます。
包茎手術で失敗し傷跡が残った場合の治療方法
包茎手術の失敗のひとつ、「傷跡が残る」とはどのような状態でしょうか?
温泉や女性の前で脱げなくなる、傷跡が残った場合は治療が可能か?
保険適用手術や経験が浅いドクターが包茎手術を行った場合、陰茎の目立つ位置にぐるっと一周の傷跡が残ることがあります。
ピンクと茶色の2色にはっきりと分かれ、縫合した傷跡も目立つ位置に残ってしまうため、他人の前で裸になれないほどコンプレックスを感じる方は多いです。
このような場合、修正治療としてピンクの皮と大きく膨らんだ傷を除去し、亀頭直下で縫合する治療方法をご提案します。
ただし、「勃起時に皮の余裕があるか?」を正確に見極める必要があります。
安易に修正治療を受けたことで、勃起した際の皮の余裕がなくなりペニスが短くなっては、機能面で大きなデメリットとなります。
縫い目が残り見た目が悪くなることも
前述したとおり、亀頭から離れた位置で包茎手術の縫合を行うと、目立つ位置に傷跡が残り「いかにも包茎手術を受けました」という状態となります。
包茎手術を受けたことは周囲に分からなく仕上げたい、とお考えの方がほとんどです。
大きな縫い目が目立つ位置に残り後悔しないために、どのような手術方法を行うか治療前にしっかりと確認してからお受けになるべきです。
失敗するリスクがあっても包茎手術は受けるべき?
「包茎は治ったけれど、今度は傷跡が気になって人前で脱げない」となっては、せっかくコンプレックス解消のために受けた包茎手術の意味がなくなります。
美しく仕上がるか、正確に除去する皮の計測とデザインができるか、はドクターの経験と技術によって大きく変わります。
どのレベルのドクターが手術を担当するかを把握していれば、多くの方が心配なさる包茎手術が失敗するリスク、は起こらないと思います。
クリニックのインターネットサイトに担当ドクターの名前、経歴が記載されており、そのドクターが必ず行うと約束してくれるクリニックであれば、託してよいと思います。
しっかりと情報開示をされているクリニックを選ぶ、が「包茎手術で失敗」されないための最大のリスク回避となります。
まとめ
- 「包茎手術の失敗」として、包茎手術後の傷跡が大きく残る、手術後勃起時に皮が不足する、手術後も皮が余る、などが考えられる。
- 傷跡が汚く残る、などの失敗が生じた場合、修正治療を行うことが可能。
- 包茎手術で失敗されないために、事前にどのレベルのドクターが担当するかの情報開示をしているクリニックを選ぶべきである。


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