【医師が解説】包茎治療や手術後の傷跡って残る?
今回は「包茎治療や手術後の傷跡は残るのか?」について考察していきます。ケロイド状に傷跡が残らない手術や縫合方法の理解や、ある病気を患っている方は経過に注意する必要性などについてまとめております。
この記事の目次
包茎治療の傷跡が心配・・・。
包茎治療はどのクリニック、どの医師が行っても美しく周囲にばれないような傷跡、とお考えではありませんか?
傷跡が汚く、包茎治療を受けたことを後悔なさる方も大勢いらっしゃいます。
包茎治療後の傷跡や経過について、記載いたしますのでぜひ参考になさってください。

かゆみや痛みが出ないか不安です。
包茎治療後の痛みやかゆみをご心配なさる方は多いもの。
ですが、実は治療後の痛みやかゆみはさほどでもありません。
当院では痛み止めの錠剤を処方しておりますが、服用なさる方は全体の半分くらいのようです。
傷がふさがっていくにあたり、少しかゆみが出るケースもあるようですが、ごく少数と言えます。
不安で手術に踏み切れないという方、ご安心ください!
膿み(うみ)が出ることもありますか?
化膿するケースは、非常に稀です。
糖尿が悪化しているケースでない限り、清潔を心がけていただいていればそのようなリスクは少ないとお考えください。
治療後(術後)の経過について知りたい。
包茎治療後、傷はどのような経過をたどっていくかお伝えいたします。
早く治すためのケアはありますか?
治療後に激しく動くと内出血を起こし、経過が長引くケースがあります。
日常生活を送ることはできますが、スポーツを控える、はげしく動く仕事の場合は患部をぶつけないように気をつける、などの制限があることをご了承ください。
糖尿病を患っている方は、普段以上に血糖値のコントロールを行ってください。
包茎手術後の傷跡はケロイド状になる??
「ケロイド状の傷跡になりませんか?」とご心配なさる方がもっとも多くいらっしゃいます。
いかにも包茎手術を受けました、という傷跡が残るのは誰もが嫌がります。
ケロイド状の傷跡とは、ヤケドあとのように傷が盛り上がり凹凸が目立つ状態、を言います。
当院の包茎治療は美容外科的な縫合方法で行うため、傷跡は1本の線のようになるよう、ふくらみが出にくい縫合の仕方となります。
また、亀頭の真下で皮を除去し縫合する「亀頭直下埋没法」で行うため、傷跡は亀頭の下に隠れます。
縫合方法。治療方法によって美しく仕上げることが可能ですので、ご安心ください。
なお、もともと体質的に治療後の傷跡やケガのあとがケロイド状になりやすい方もいらっしゃいます。
そのような体質の方は、事前にお知らせください。

化膿しないよう、順調に治したい。
すべての患者様が、包茎治療後は順調な経過を望むものです。
治療部位が化膿せずにきれいに治すには、どのようにケアすればよいでしょうか。

化膿しないためのケアとは?
健康な方であれば、めったに治療部位が化膿することはありません(血糖値が高めの方、糖尿病を患っている方は経過に影響しやすいため、注意が必要です)。
治療後のケアで心がけることは、「患部の清潔を保つこと」です。
治療後4日目より全身のシャワー浴が可能となり、包茎治療の部位もボディソープで洗っていただいております。
シャワー浴後に患部を消毒していただくことで、化膿することなく順調な経過をたどると思われます。ご安心ください。
まとめ
- 包茎治療後の痛みやかゆみが出る心配は、ほとんどない。痛み止めの内服も処方される。
- 清潔保持と患部の消毒を行うことで、化膿することなく順調な経過をたどる。
- 糖尿病を患っている方は、経過が長引くケースがある。
- スポーツを行う方、体をはげしく動かす仕事の方は、患部を強くぶつけないよう注意が必要。
- ケロイド状に傷跡が残らないような手術方法、縫合方法がある。


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