【医師執筆】皐月式マイクロＶカット法ってどんな方法？

2018年7月20日包茎手術の方法

こんにちは、船橋中央クリニック・青山セレスクリニック東京青山院・青山セレスクリニック埼玉川口院　理事長の元神賢太です。
今回は「皐月式マイクロＶカット法」という手術方法について解説いたします。

この記事の目次

1 包茎治療の方法は、クリニックによってさまざま。
- 1.1 皐月式マイクロＶカット法で手術を受けた場合
- 1.2 どのエリアの皮をカットするのか？
2 亀頭をきれいに露出するには・・・？
- 2.1 包皮をどこまで取り除くか？
- 2.2 形成外科手術の経験は手術の成功と関係する？
3 結局、包茎治療として皐月式マイクロＶカット法はアリかナシか？

包茎治療の方法は、クリニックによってさまざま。

包茎治療の方法は各クリニックでいろいろあるようです。
包茎手術専門のクリニックは非常に多くありますが、そのクリニックによってオリジナルの名称を付けているケースが多いようです。
「皐月式マイクロＶカット法」とは、皐月クリニックさんが行う手術方法の名称です。
サイトに掲載されている手術法を見ると、亀頭直下埋没法に類似した方法と言えます。

皐月式マイクロＶカット法で手術を受けた場合

当院をはじめ多くの包茎治療専門クリニックで治療を担当するドクターは、「傷跡を目立たないように仕上げる」「性感を損なわないよう手術する」ことを念頭において治療を行うと思います。

上記は皐月クリニックさんのサイトから抜粋した手術方法のイラストですが、小帯という性感帯を残すために裏側をＶ字にカットして縫合されています。
当院をはじめ多くのクリニックが行う、小帯をできるだけ残すことによって性感を損なわないようにする「小帯形成（他院ではＶ字カット、小帯温存法と呼ぶこともあります）」と亀頭直下埋没法を組み合わせた治療方法と言えるでしょう。
実際に皐月式マイクロＶカット法でお受けになったとおっしゃる患者様を数例見たことがありますが、「亀頭直下で皮を除去し縫合する」という亀頭直下埋没法と同じ方法でした。

どのエリアの皮をカットするのか？

皐月式マイクロＶカット法は裏すじの部分はＶの字に残し、亀頭の真下で余分な皮を切除し縫合する方法のようです。
亀頭直下埋没法もそうですが、包茎治療の傷跡を隠すには亀頭直下が適しており、もっとも美しく仕上げることが可能となります。
また、包茎手術をお受けになるにあたり患者様が心配なさる項目の中に、「性感が損なわれてセックスが楽しめなくなるのではないか？」という点があります。たしかに、包茎が治ったけれどもセックス時に性感がなくなってしまっては困りますね。「感覚は変わらずに包茎を治す」は治療跡を美しく仕上げるくらい、重要なポイントだと思います。
当院をはじめ多くのクリニックが、患者様のご希望があれば性感帯である「小帯（しょうたい）」と呼ばれる裏すじを温存する治療方法を行っております。

亀頭をきれいに露出するには・・・？

勃起時と平常にペニスの長さの差、皮の伸び率を測定したうえで皮を取り除き亀頭直下で縫合することで、亀頭を自然に露出させることができます。
平常時も勃起時も常に亀頭が露出した状態となるため、見た目もよく、常に乾燥した清潔な亀頭が保てます。

包皮をどこまで取り除くか？

ペニスを包み込む皮、「包皮」は余っているからとどれだけでも除去してよいわけではありません。
前述したとおり勃起時、平常時の長さの差を正確に計測し、皮の伸び率を把握しておかなければ「勃起時に皮が足りない」「治療後も常に皮で覆われている」といった状態となります。

形成外科手術の経験は手術の成功と関係する？

安全に皮を切除し、治療後の見た目を美しく仕上げるためには、担当ドクターの技術と経験が必要となります。
形成外科手術、美容外科手術の経験が豊富なドクターであれば、周囲に包茎治療を受けたことを気付かれないような見た目に仕上げることが可能です。
ドクターのスキルで手術の成功は決まる、のは言うまでもありません。

結局、包茎治療として皐月式マイクロＶカット法はアリかナシか？

皐月式マイクロＶカット法をお受けになった患者様を診察し、クリニックのサイトに掲載されている治療方法を見る限り、亀頭直下埋没法に近い方法で裏すじである小帯を温存する目的の治療、と言えると思います。
ただ性感帯である小帯部分を残すにあたり、気を付けなければならない点があります。裏すじの部分をＶ字に皮を除去し縫合した場合、あまりに小帯部分を残しすぎると、

裏すじ側の縫合部分が盛り上がり、治療跡が目立つ。

裏すじ側の皮膚が多く残り、むくむことでニワトリのあごのようにふくらんで治る。

などの可能性があります。

小帯を残しつつきれいな治療跡となるように包皮をしっかりと取り除く、とするには精密なデザインが必要です。
担当するドクターがその手術方法の経験がどれだけあるか、を確認したうえで手術を受けるようになさることをおすすめいたします。

この記事を書いた人
最新の記事

医師元神賢太

他院でも治療しきれなかった難易度の高いペニス治療では日本トップクラスの実力を誇るペニス治療の専門家。医療機関アワード「全国最優秀賞」し、TV出演なども多数。慶応義塾大学医学部卒。慶応義塾大学病院勤務を経て、船橋中央クリニック院長となる。その後、青山セレスクリニック東京青山院、埼玉川口院を開設し理事長として美容治療を提供。公式サイトURL：http://celes-clinic.com/