【仮性包茎は矯正器具が楽?】包茎矯正器具の現実

包茎の種類

昔から通販で売られている「包茎矯正器具」の効果について、今回は広告などでよく見かける包茎矯正器具で本当に簡単に治るのかなどの効能に関してメスを入れていきます。

包茎矯正器具の広告

昔から雑誌には、「包茎矯正器具」「包茎解消グッズ」なる道具の通信販売広告が非常に多く出ています。私が中学生の頃から、マンガ雑誌、週刊誌、情報誌、ファッション雑誌などにこういったグッズの広告があふれており、当時は「包茎ってなんだろう??」と思っておりました。

クリニックを運営してから知ったのですが、雑誌広告には高額な掲載料がかかります(とても高額です!!)。多くの会社が様々な「包茎矯正器具」の広告を長年出し続けていることを考えると、多くの購入者がいてコンスタントに売れていることがわかります。「それだけ需要がある=包茎で悩み、治したい方が多い」ということがわかります。今回はそんな「包茎矯正器具」の効果を検証します。

包茎矯正器具のアピールポイント

あらためてこの類のグッズの広告を見てみると、以下のような方法で包茎を治すことをアピールしています。

  1. 皮をむいた状態を維持し、そのままクセを付ける。
  2. ペニスの長さを出して皮を後ろに下げる。
  3. 亀頭を大きくし、皮がかぶってこないようにする。
  4. 皮の出口の締め付けを広げ、むけやすくする。

クリニックへご来院なさる患者様の中には、上記の器具やサプリメントを試された方も少なくありません。もっとも効果を伺うと、「効果をまったく感じなかった。」「余計に悪くなった。」との感想ばかり。どれも数千円~数万円前後のものなので、効果がなくてもクレームを付けず諦めてしまうようです。

どのようなグッズがあるのか?説明を読むと、なるほど、もっともらしいことが書いてあります。

包茎矯正器具の種類

皮をむいた状態を維持し、そのままクセを付ける


皮をむいた状態を以下のような方法で固定し、むけた状態をクセ付ける目的のようです。皮がむけた状態は器具によって維持できますが、皮が短くなることはないため外せば元のようにかぶってしまいます。皮が後ろに下がったまま固定されてクセが付くことはありえないため、器具を付けている間の一時的な改善でしかありません。

まして、女性の前、温泉やサウナなどで下着を脱げば器具の存在がばれてしまうため、人前でむけた状態を見せることは難しいですね。また、少しでも勃起すると外れてしまいます。亀頭を下着の中で露出させ、外の刺激に慣らすという意味ではアリかもしれませんが、蒸れる、皮を傷つけて炎症を起こす、ペニスの血流を止めて危険、などの欠点を考えるととてもおすすめできません。

  • リングタイプ:プラスチック製、ゴム製のリングを亀頭の下に装着し、かぶらないようにする。
  • テープタイプ:亀頭の下または陰茎の根元でテープをぐるぐる巻きにし、かぶらないようにする。
  • 接着剤タイプ:皮を根元に寄せて接着剤(のり)でとめ、かぶらないようにする。
  • クリップタイプ:皮を集めてクリップで留め、かぶらないようにする。
  • 包茎矯正パンツ:下着の前側にペニスが通る幅の穴が開いた下着。ややきつめの穴のため、亀頭が外に出て皮は下着の内側に残る仕組み。数十年前、多くの広告が出ていました。

ペニスの長さを出して皮を後ろに下げる

ペニスの長さを引き出す器具を付け、長くなる分皮がかぶらなくなる仕組み。ペニス伸長器具:「長茎マシン」などと呼ばれ、バネが付いた器具で装着している間ペニスを外へ引き出す効果をうたっています。要は日常的にペニスの先をつかんでずっと引っ張っていることでペニスが長くなり、皮が後ろに下がることを狙っているようです。

ずっと伸ばしていると身体の一部が伸びるとは聞いたことがありませんし、ペニスを支える靭帯(じんたい)に影響して勃起の角度が下がる、根元からふにゃふにゃしいて固定しないなどのリスクが考えられます。

亀頭を大きくし、皮がかぶらないようにする


亀頭のカリの高さを出し、皮が亀頭にかぶらないようにする仕組み。ポンプ式亀頭増大器具:カプセルを亀頭にはめ、陰圧をかけることで亀頭をふくらませる効果をうたっています。陰圧をかけた瞬間に皮膚が引っ張られ少し大きく見えるのかもしれませんが、カプセルを外した瞬間に元の大きさに戻ってしまうでしょう。

毎日くり返し陰圧をかけることで亀頭が成長すると説明にありますが、そのような方法で増大化する医学的根拠はありません。陰圧をかけ続けることで尿道を傷付ける可能性があり、おすすめしません。

皮の出口の締め付けを広げ、むけやすくする

カントン包茎や真性包茎の締め付けた皮の出口を、器具によって広げていく効果をうたっています。締め付け解消器具:はさみやニッパーに似た形状の器具の先端を皮の出口に入れ、左右に広げた状態を維持します。毎日長時間続けることで徐々に皮の出口が広がるとのことですが、器具によって皮の先端が裂けて炎症を起こし、余計に締め付けが強くなる可能性があります。

まとめ

  • 器具を付けている間はむけた状態となるが、外せば再びかぶる。
  • 皮の距離を器具で短くすることは不可能なため、包茎が治ることはない。
  • 器具の使用によって炎症を起こし、余計に悪化するケースもあるため、使用をすすめない。

 

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医師 元神 賢太
他院でも治療しきれなかった難易度の高いペニス治療では日本トップクラスの実力を誇るペニス治療の専門家。医療機関アワード「全国最優秀賞」し、TV出演なども多数。 慶応義塾大学医学部卒。慶応義塾大学病院勤務を経て、船橋中央クリニック院長となる。その後、青山セレスクリニック東京青山院、埼玉川口院を開設し理事長として美容治療を提供。 公式サイトURL:http://celes-clinic.com/

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