【超注意】カントン包茎とは?プロが教える原因とリスク

カントン包茎, 包茎の種類

カントン包茎の方は見た目・機能面・衛生面から非常に悩まれてご来院されますが、具体的にどのような状態なのかご存知ですか?カントン包茎は全体の包茎の2%程度の方に見られる症状ですが、大きく分けると重症度によって4つに分類されます。今回はカントン包茎の原因や放置する危険性に関して詳しく解説していきます。

カントン包茎とは?

仮性包茎・真性包茎に比べ「カントン包茎」はマイナーな言葉かもしれません。が、皮の出口の締め付けが強いことが当たり前となり、生活上の支障を感じるもののカントン包茎の自覚がない方も多くいらっしゃいます。いわゆる「隠れカントン包茎」は相当数にのぼると思われます。。
カントン包茎は「真性包茎ほどではないが皮の出口がせまく、皮をむくと締め付けられる状態」です。ややきつい状態から力を加えないとむけない状態まで、締め付けの度合いは様々です。性行為で不意にむけて皮が戻せなくなった、普段露出していない亀頭が外に触れるとしみるように痛い、など生活上でもっとも不便を感じる包茎と言えます

私の経験からざっくりとカントン包茎は100名中2名くらいのイメージです。

カントン包茎の割合

ちなみに、それぞれのペニスのタイプの中でおよそ2~4割の方が治療をされますので実態としてはもう少し全体の包茎の方は少なくなります。カントン包茎も半分弱くらいの方が治療をされているので実態としては100人に1人くらいになっているイメージです。

カントン包茎の種類

カントン包茎の特長は「皮はむけるけれど、締め付けがある」ことです。亀頭や陰茎の大きさに比べ、出口のリングがせまいことが締め付けの原因となります。その締め付けはいくつかのレベルがあり、4つの種類に分類されます。締め付けが強いほど、生活上の支障は多くなります。

皮の出口が狭く、亀頭が出ない状態。
  1. 皮は亀頭下までむくことが可能だが、亀頭の下がくびれる。
  2. カリ首までむけるが、そこから下は力を加えないとむけにくい。
  3. 亀頭の中央部分までむけるが、そこから下は力を加えないとむけにくい。
  4. 尿道口が見えるまではむけるが、そこから下は力を加えないとむけにくい。

上記のようにカントン包茎はむけにくい状態のため、常に皮をかぶせたままになさっている方がほとんどです。

カントン包茎の原因

幼少期はみな真性包茎の状態ですが、身体の成長にあわせて亀頭や陰茎が太く長くなっていきます。それにより皮の出口も徐々に広がっていき、亀頭が外へ露出しやすくなります。が、成長が十分でなかった場合や、その後皮を積極的にむかなかった場合、締め付けが強い状態で維持されてしまい、皮がむけにくい「カントン包茎」となってしまいます。

皮の出口があかぎれ状態を繰り返し、固くなってむけにくいペニス。

無理に皮をむくと先端に亀裂が入り、あかぎれのようにひび割れた状態となります。その傷が一時的に治る → 亀裂が入る → 一時的に治る → 再び亀裂が入る、という状態を延々と繰り返すと皮の先端が硬くなっていき、やがてむくことができない真性包茎となってしまうこともあります。

カントン包茎のリスク

カントン包茎でもっとも怖いのは、「皮が不意にむけてしまい、亀頭を皮の狭さで締め付けた状態になる」ことです。セックスで勃起した際に、または入浴時に、なにかの拍子で普段むけない皮がむけて亀頭全体が露出してしまい、太い輪ゴムで亀頭の下を締め付けた状態となり戻せない状態となってしまうことがあります。

指に輪ゴムや針金を巻き付けた状態となるため亀頭に血液が行かず、亀頭が腐ってしまう「壊死(えし)」を招く危険性があります。中には、寝ている男性のカントン包茎のペニスを彼女が面白半分でむき皮が戻せない状態となり、むいた皮と亀頭がみるみるうちに腫れ締め付けが強くなり、亀頭が真っ青の状態でクリニックへ来られたケースもあります(無理にむいて皮が腫れ、うっ血した真っ青の亀頭の状態でクリニックに駆け込まれるケースは年間で数例あります)。締め付けが強いカントン包茎の方は絶対に無理にむこうとしないで下さい。手術を前向きにお考えになることを強く強く推奨致します。

カントン包茎の方は、過去に無理に皮をむいて戻せなくなった経験からむけてしまうことを怖がる傾向にあります。そのため、

  • 入浴しても皮をむいて洗わないため、非常に不潔な状態となる。
  • 不衛生で炎症を起こしやすいため、性病にかかりやすい。
  • セックスで挿入しても、むけないようにゆっくりの動きしかできず女性を満足させられない。

など、包茎の中でももっともマイナス面が多い状態と言えます。

無理にむいたため、皮が腫れ始めている状態。

カントン包茎のリスクについては、私の勤務する青山セレスクリニックのサイトでも詳細記載しております。メールにて画像診断も行えますので、ぜひご相談ください。

まとめ

  • カントン包茎とは、「皮はむけるが、出口がせまく向け肉状態」で重症度によって4つに分類される。
  • 皮の出口が固く狭いままで成長を終え、無理にむくと輪ゴムで締め付けられた状態となり非常に危険。
  • 不意に皮がむけると戻すことが困難で、亀頭へ血液が行かず壊死する危険性がある。
  • むくことが怖いため、長期間亀頭を洗っておらず、非常に不潔な状態が多い。
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医師 元神 賢太
他院でも治療しきれなかった難易度の高いペニス治療では日本トップクラスの実力を誇るペニス治療の専門家。医療機関アワード「全国最優秀賞」し、TV出演なども多数。 慶応義塾大学医学部卒。慶応義塾大学病院勤務を経て、船橋中央クリニック院長となる。その後、青山セレスクリニック東京青山院、埼玉川口院を開設し理事長として美容治療を提供。 公式サイトURL:http://celes-clinic.com/

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