【保険適用で激安】泌尿器科での包茎手術
今回は「一般病院の泌尿器科で受ける包茎手術」について解説いたします。包茎手術は泌尿器科やクリニックで受けることができますが、その違いなどについて詳しく解説していきます。
価格を取るか、治療跡の美しさを取るか
包茎手術は一般病院の泌尿器科でも受けることができます。むくことができず日常生活に困難をきたす「重度のカントン包茎・真性包茎」を保険適用で手術を受けることが可能ですが、当院のような専門クリニックとの大きな違いは「治療跡の美しさ」です。その治療跡の違いを比較し、「人前で脱いでも恥ずかしくない美しい仕上がりに」と考え、少し金額に差があっても当院のような自由診療のクリニックで包茎手術をお受けになられる方が多いのです。
保険適用で受けられれば比較的安い金額で治療を受けられるため、できるだけ費用を抑えて手術を受けたい方には一つの選択肢になるでしょう。ただし保険適用の場合は、「治療跡の美しさ」という点を残念ながら諦めなければなりません。
保険適用の包茎手術は、
- 重度の包茎と認定された場合のみ適用（希望者がもっとも多い仮性包茎には適用しない）。
- 患者様側の希望日で手術はできず、病院側の都合に合わせる必要がある（数か月待つこともある）。
- 日帰りではなく、入院が必須な場合がある。
- 保険適用の手術は方法が決められており、環状切開法（かんじょうせっかいほう：ペニスの中央部分で皮を切除し縫合する古い手術方法）で行われる。
保険が適用となる「環状切開法」とはどのような方法で、なぜ保険適用で安いのに男性が敬遠する治療方法なのでしょうか？
環状切開法は男性の気持ちを考えない手術
ちょっとショッキングですが、私は環状切開法に対して「男性の気持ちを考えない手術」との感想を持っています。前述した通り環状切開法は保険適用で行われる包茎手術法ですが、ペニスの中央部分で皮を切除し縫合する方法です。そのため、治療跡がペニスの中央部の目立つ位置に来ること、皮の色が２色に分かれることから手術を受けたことが一目瞭然となります
- 環状切開法は、ペニスの中央部分で皮を除去し縫合する。
- 皮がピンク色と茶色の２色に分かれたツートンカラーとなる。
- 縫合部分がペニスの中央部分に来るため、ひと目で手術を受けていることがわかる。
- 余分な皮の量を細かくデザインしないため、手術後もかぶる、勃起時に皮が不足するなどの不具合が生じる。
環状切開法を行う医師たちも「汚い傷跡の治療方法である」とわかっていますが、「重度の包茎を治すことが先決。包茎が治るのだから治療跡はさておき」と考えています（「自分なら環状切開法で包茎手術は受けない」と考える医師が多いと思います）。とは言え、その後汚い治療跡のペニスで生活していくのは患者様です。
ペニスは男性にとって「女性の顔やバスト」に匹敵するほど大切な部分です。患者様にとって生涯後悔すること結果とならないように、周囲にひと目でばれてしまうような治療跡がペニスに残ることを一般病院側もしっかりと説明すべきです。患者様にとって保険適用で安く受けられることは確かにメリットですが、自由診療治療との治療跡の差を理解したうえでお受けになることをおすすめします。
『泌尿器科の医師＝包茎手術専門医師ではない』
一般病院の泌尿器科は、さほど包茎手術の件数が多いわけではありません。手術の難易度、手間の割に保険点数が高いわけではないため積極的に手術をすすめないためです。「皮がむけたまま戻らず亀頭がうっ血する可能性がある」など緊急性が高いケースを除いては、行いたくないというのが本音でしょう。
また、一般病院で包茎手術を行うのは包茎手術専門の医師でなく、外科の医師が当番制で行います。包茎手術は勃起時と平常時の長さや太さの差があることを予測してデザインする必要があるなど、極めて専門性の高い手術です。どの医師でも簡単に行えるのではありません。
勃起時と平常時のペニスの長さの差の計測、除去する皮のデザイン、安全な範囲での切除・縫合、は包茎手術の経験数が大きく結果に影響します。実際、保険適用の包茎手術の治療跡を気にされて当院へ修正手術に来られる方も多くいらっしゃいます。保険適用手術の料金のメリットだけでなく、治療結果のデメリットも考慮し手術を受ける病院を選ぶようになさってください。
まとめ
- 重度のカントン包茎・真性包茎手術は一般病院で保険適用の手術が受けられるが、ツートンカラー＋目立つ位置に縫合跡が残るため治療跡が汚い。
- 外科の医師が担当するが、包茎手術の専門医師ではないため手術症例数が少ない。
- 病院側の都合で手術日時が決まり、数か月待つこともある。
- 日帰りではなく入院が必要なケースもある。
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